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鎌ヶ岳登山~各ルートの特徴・所要時間等まとめ~

鎌ヶ岳登山ルート

遠く離れた場所からも「あそこが鎌ヶ岳」と分かるくらい、鈴鹿山脈の中でもひときわ尖がっている山、鎌ヶ岳。

標高1,161mで、鈴鹿セブンマウンテンの一座でもあります。

山頂からはパノラマの展望が広がり、絶景を楽しめることから日帰り登山や鈴鹿山脈の縦走で人気のある山です。

鎌ヶ岳の登山ルートはバリエーションに富み、難路も含めて5ルートあります。

  • 初級者向け:武平峠ルート
  • 中級者向け:長石谷ルート、長石尾根ルート、三ツ口谷/長石尾根ルート
  • 上級者以上:馬の背ルート

この記事では、その中でも一般的な4つのルート【武平峠・長石谷・長石尾根・三ツ口谷】について取り上げます。

【関連】鎌ヶ岳登山で知っておくべき基本情報まとめ (見どころ・駐車場・注意点など)

 

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ルート①:武平峠ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 1.5
所要時間:登山口から上り約1.2時間・下り約1時間

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鈴鹿スカイラインに武平峠があり、ちょうど三重県と滋賀県の県境になります。

峠からスタートですので、距離も短く、鎌ヶ岳にピストンで登山される人も多く、人気のルートです。

三重県側、滋賀県側共に武平トンネルの出入り口付近に登山口があり、トンネルの上辺りで合流し、分岐点になっています。

▼武平トンネルからの峠ルート登山口

武平峠登山口(三重県)

そこから鎌ヶ岳、御在所岳へそれぞれ分かれて登ります。

鎌ヶ岳へは、少し勾配のついた尾根を、小刻みにアップダウンを繰り返しながら上っていきます。

砂礫で足元が滑りやすいので注意してください。

途中で見晴らしの良い場所もありますので、立ち止まって景色をお楽しみください。

コース沿いにはイワカガミやリンドウなど見られ、5月中下旬頃にはシロヤシオも咲いています (要確認)。

どんどん登っていくと、大きく崩壊した場所がありますが、現在は大きく迂回するコースで山頂を目指します。

▼鎌ヶ岳の大きな崩壊地

鎌ヶ岳(峠ルート)

最後に急登を慎重に登り切り、鎌尾根や入道ヶ岳などが見えてきたら、もう山頂です。

山頂に着いたら、左手に祠がありますので、そのまま奥に進むと「鎌ヶ岳」のプレートが置いてある岩場に着きます。

鎌ヶ岳山頂

一番のフォトスポットですので、登頂記念にぜひどうぞ。

鎌ヶ岳山頂

私は、冬季の積雪時に登った鎌ヶ岳の武平峠ルート (峠ルート) が想い出に残っています。

 

 

武平峠ルートの解説動画をYouTubeにUPしました

 

ルート②:長石谷ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2.5
所要時間:登山口から上り約2.5時間・下り約2時間

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割谷駐車場 (中道に近い駐車場) から、湯の山温泉に続く狭い道を10分程下ったところに、長石谷・長石尾根の登山口があります。

▼湯の山温泉の旧道から長石谷ルートへの登山口

長石ルート登山口

すぐに渡渉し、マーキングに従って進みます。少し分かりづらいです。

渓流沿いをどんどん上流に向かって上がっていくと、途中で長石尾根ルートの分岐の標識があります。

長石谷ルートは尾根には行かず、そのまま渓流沿いを進みます。

▼長石谷ルートは、沢に沿いを歩くルートです

鎌ヶ岳長石谷ルート(イメージ)

何度も渡渉するので、丸い滑りやすい石などに気をつけて渡ってください。

沢沿いのルートはなだらかで歩きやすく、気持ちが良いですが、時おり落葉などが堆積していて、ルートを見落としやすいので気をつけてください。

馬の背ルートへの分岐も出てきますが、渓沿いを行きます。

進んでいくと、途中で「犬星大滝」の看板があり、右手奥に滝が見えます。

さらに沢をどんどん上がっていくと、渓も源流域に入り、やがて水の流れが無くなります。

▼長石谷ルートの源流域

鎌ヶ岳の長石谷ルート

熊笹が周りにたくさん出てきますので、そこから岳峠まで一気に上り、急こう配になります。

藪のような分かりづらい道になっていますので、迷わないように気をつけてくだい。

そこを抜けると岳峠に出ますので、右手に見える岩山 (鎌ヶ岳) を目指してください。

振り返ると、ちょうどギザギザ尾根の鎌尾根が見え、宮妻峡や入道ヶ岳に行くことができます。

▼岳峠と奥に鎌尾根 (ギザギザの形) が見えます

鎌ヶ岳 岳峠付近

あとはガレ場を上り、急登を進むと山頂に到着です。

岳峠から山頂までは約15分です。

▼岳峠辺りから、鎌ヶ岳山頂を見上げています

鎌ヶ岳を岳峠から見る

祠に向かって進むと「鎌ヶ岳」のプレートが置いてありますので、山頂です。

個人的には、長石谷ルートがお気に入りのルートです。

▼紅葉(11月)の長石谷ルートの動画です。

▼春(4月)の花咲く頃の長石谷ルートの動画です。

 

ルート③:長石尾根ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2.5
所要時間:登山口から上り約2.5時間・下り約2時間

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割谷駐車場 (中道に近い駐車場) から、湯の山温泉に続く狭い道を10分程下ったところに、長石谷・長石尾根の登山口があります。

▼湯の山温泉の旧道から長石尾根ルートへの登山口

長石ルート登山口

いきなり渡渉になるため、大雨が降った後は、増水して危険かもしれません。

▼登山口よりすぐに渡渉ですので気を付けてください

鎌ヶ岳長石登山口

その後はマーキングを頼りに、長石谷ルートと重複した道を歩きます。

沢沿いを進んでいくと、右手に標識が出て、長石尾根ルートの分岐になっていますので、斜面を上がっていきます。

▼長石谷ルートと長石尾根ルートの分岐点 (長石尾根はに行きます)

長石尾根と長石谷の分岐

そこから一気に、尾根まで急登を上がります。

両手を使うような箇所もありますので、しっかりと掴って進んでください。

尾根に上がると、アップダウンを繰り返します。

▼長石尾根ルートから鈴鹿スカイラインが見えます

鎌ヶ岳 尾根ルート

途中で弥一ヶ岳 (802m) を通過します。

道沿いには、小さな白い花のバイカオウレンも見ることができます。

ルートの途中で、下から上ってくる三ツ口谷ルートと合流します。

さらに尾根を進んでいくと、滑りやすいザレ場が出てきます。

▼長石尾根ルートのザレ場

鎌ヶ岳 長石尾根

石頭も所々にあるので、景色を見ながら小休止ポイントにも良いです。

熊笹に覆われた急登を上り切ると、鎌ヶ岳山頂に到着です!

▼長石尾根ルートの、山頂手前の笹の急登

鎌ヶ岳 長石尾根山頂付近

目の前に「鎌ヶ岳」のプレートが置いてある山頂があります。

 

長石谷ルート長石尾根ルートの解説動画をYouTubeにUPしました

 

ルート④:三ツ口谷ルート

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難易度 :★★★☆☆ 3
所要時間:登山口から上り約?時間・下り約?時間

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三ツ口谷ルートは登ったことが無いため詳細は控えますが、鈴鹿スカイライン沿いに三ツ口谷登山口があります。

大きな堰堤を巻いて、沢沿いを登っていきます。

途中で長石尾根ルートと、危ないガレ場を上がっていく武平峠ルートに分岐します。

▼三ツ口谷ルートから尾根に上ってくるザレ場

鎌ヶ岳 三ツ口谷

▼三ツ口谷ルートから長石尾根ルートの合流地点

鎌ヶ岳 三ツ口谷の合流

ルート⑤:カズラ谷ルート

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難易度 :★★★☆☆ 3
所要時間:登山口から上り約2時間・下り約1.5時間

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紅葉で有名な「もみじ谷」を通り、宮妻峡キャンプ場の駐車場に車を止めて林道を進みます。

しばらく歩くと右手にカズラ谷登山口があります。

急登ですが時折、木々の間から雲母峰や入道ヶ岳も見えたりします。

途中合流する雲母峰との分岐点を通過して、岳峠・鎌ヶ岳に向かいます。

岳峠からは鎌ヶ岳上部の急なガレ場を上りきった先に、鎌ヶ岳頂上があります。

岩がゴロゴロしているので落石や滑落に注意してください。

▲鎌ヶ岳と鎌尾根のアスレチックな周回コースを歩きました

まとめ

  • 初級者向け:武平峠ルート
  • 中級者向け:長石谷ルート、長石尾根ルート、三ツ口谷/長石尾根ルート
  • 上級者以上:馬の背ルート、

様々な登山ルートがありますが、初級者には武平峠ルートがおすすめです。

約1時間で登ることができ、ルートもしっかりしているので、道に迷うことはほぼ無いと思います。

長石谷ルート・長石尾根ルートは、道が分かりづらいとよく聞くので、初級者の方は中級者以上の方と一緒に登山すると良いでしょう。

尖った鎌ヶ岳ですので、どのルートも最後に急登があり、小さなお子様連れでの登山は避けたほうがよいと思います。

大雨の増水時は、渡渉が難しくなりますので、ルート変更をしてください。

しっかりと登山計画を立てて、鈴鹿山脈のアルプスを感じられる鎌ヶ岳に、ぜひトライしてみてください。

*:*:*

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この記事の
監修者

伊藤

伊藤

御在所ロープウェイ最寄りの温泉旅館「ホテル湯の本」の営業企画責任者として勤務。趣味は登山とスノーボード。若いころは山岳部だったこともあり、鈴鹿の山々を歩いています。

YouTubeにて、
登山情報を発信中!

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