旅館での部屋食は、他の宿泊客を気にせずゆっくりと食事を楽しめるなどの魅力があります。
しかし、最近は食事処やレストランのある旅館が増えているため、部屋食の旅館に泊まった経験がない方もいるかもしれません。

そこで、本記事では、旅館における部屋食とはどのようなものか、メリットやマナーを解説し、さらに、おすすめの旅館も紹介していきます。

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旅館における部屋食とは？

旅館で食事をとる際、併設されている食事処やレストランなどに移動せず、宿泊している客室でそのまま食事をとるスタイルを部屋食といいます。
部屋食と個室食の違いや部屋食を行う際の作法・マナーを紹介していきます。

 

個室食との違い

部屋食とよく似た食事方法に個室食があります。レストランや食事処などに宿泊グループごとの個室が用意されていて、そこで食事をとる形式を個室食といいます。どちらも他の宿泊客とは別のプライベートな空間で食事できるのが共通点です。

ただ、個室食の場合は部屋食と違って、食事をとるために一度客室を出て移動しなければなりません。また、旅館によっては個室の数が決まっていて、希望しても必ずしも個室食で予約できない場合もあります。

 

部屋食を選ぶ際のマナー

部屋食が初めての方のなかには、どのように食事をすればいいか、気をつけることはないかなど、マナーや作法が気になる方もいるかもしれません。

しかし、部屋食でそれほど細かなルールやマナーを気にする必要はなく、レストランなどと同じように食事すれば問題ないといえるでしょう。

料理が少しずつ提供されて、出された順番に食べていくというように細かなルールが決まっている場合もありますが、それぞれの旅館ごとに異なり、マナーというほどのものではありません。どうしても気になるところがあればその場で質問してみてください。

仲居さんが配膳しているときに手伝うなど、気を使う必要もなく、普段通りにリラックスして食事をとっていただけばよいでしょう。

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部屋食のある旅館を選ぶ3つのメリット

部屋食のある旅館を選ぶメリットには次の3つがあります。

1、他人に気兼ねなく食事を楽しめる
2、時間を気にする必要がない
3、移動の必要がない

部屋食なら、周囲や時間を気にすることなく、プライベートな空間でゆったりと食事を楽しめます。それぞれのメリットごとの詳細を紹介します。

 

メリット①：他人に気兼ねなく食事を楽しめる

部屋食では、他人を気にせずゆっくり落ち着いて食事を楽しめます。食事処やレストランなどだと、どうしても他の宿泊客が気になってしまうという方も多いのではないでしょうか。

団体客がいて話し声が大きかったり、家族連れで子どもがはしゃぎまわったりと、他のお客さんがいると、どうしても落ち着いて食事できない場面が出てきます。また、逆にこちらが迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。

その点、部屋食なら、完全にプライベートな空間で周りに気兼ねせず、家族や仲間だけでくつろぎながら食事を楽しめます。多少大きな声を出したり騒いだりしても、周囲への迷惑を気にする必要もありません。

また、最近では、新型コロナ感染対策の観点から、不特定多数の宿泊客と接触する必要がない個室食を選ばれる方もおられます。

 

メリット②：時間を気にする必要がない

部屋食なら、食事の時間も細かく気にする必要はありません。レストランや食事処では、朝食や夕食をとれる時間帯があらかじめ決められている場合が多く、その時間に合わせて食事する必要があります。

部屋食なら、そうして心配もいらず、食事時間についてもある程度融通を効かせてもらえます。

また、レストランなどでは、人前に出るため身支度を整えなければならず、準備の時間もかかりますが、部屋食ならそうした手間もかからず、朝食前もぎりぎりまで寝ていてもかまいません。

 

メリット③：移動の必要がない

部屋から食事処などへ移動する必要がないのも部屋食の大きなメリットです。なにもせずとも食事が運ばれてくるので、移動のためにわざわざ髪型や服装を整える必要もなく楽ですし、テレビを見ながらなど、家にいるときのようにリラックスして料理を楽しめます。

部屋食はホテルでいえば、ルームサービスのようなもので、食事の準備から片付けまで、すべて旅館の人にやってもらえて、豪華な料理が自分の部屋で食べられるのは、とても贅沢な体験といえるでしょう。

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部屋食付きのおすすめ、露天風呂がある旅館4選

ここでは、全国の温泉のなかから、部屋食付きで、さらに露天風呂もある、関東・関西・九州のおすすめ旅館4つを紹介します。

1. 群馬県「伊香保温泉　ホテル木暮」
2. 栃木県「塩原温泉　湯ったりの宿　松楓楼松屋」
3. 和歌山県「白浜温泉　ホテル三楽荘」
4. 大分県「由布院温泉　御宿　たまゆら」

それぞれの旅館の特徴と魅力をみていきましょう。

 

【関東】群馬県「伊香保温泉　ホテル木暮」

（※画像はイメージです）

群馬県で黄金の湯として古くから親しまれてきた伊香保温泉で、創業450年を誇る老舗旅館。伊香保温泉の総湧湯量の約4分の1にあたる毎分1000リットルの源泉を持ち、大浴場など26のお湯がある北関東最大の湯殿です。

3階にある山水亭では各部屋に露天風呂があり、美しい風景とともにゆっくりとお湯を楽しめます。食事では、選び抜かれた四季折々の食材を使った、豪華な創作和懐石料理を部屋食でいただけます。

公式サイト：ホテル木暮

 

【関東】栃木県「塩原温泉　湯ったりの宿　松楓楼松屋」

（※画像はイメージです）

塩原温泉郷にある明治11年創業の老舗旅館で、11種類の趣が違う露天風呂が備わった部屋があります。客室からは塩原随一といわれる絶景が一望でき、好きな時間に好きなだけ温泉を楽しみながら“湯ったり”した時間を満喫できます。

食事のもこだわりがあり、季節ごとに吟味した食材を使った和会席に、料理とよく合うおすすめの地酒やワインを用意しています。部屋食のほか、個室でいただける料理処も新しくオープンしました。

公式サイト： 湯ったりの宿 松楓楼松屋

 

【関西】和歌山県「白浜温泉　ホテル三楽荘」

（※画像はイメージです）

名勝として知られる南紀白浜のスパリゾートホテルで、全客室から青く美しいオーシャンビューが楽しめるのが魅力です。

三楽荘の温泉は、山側と海側の2種類の泉質があるのが特徴。3つの露天風呂付特別客室「月の晶」「紅の晶」「緑の晶」では、部屋でターコイズブルーの海を眺めながら、かけ流しの温泉を楽しめます。

食事は伊勢海老やアワビ、クエ、熊野牛など、和歌山の海の幸や旬の食材を贅沢に使った会席料理をいただけます。

公式サイト：ホテル三楽荘

 

【九州】大分県「由布院温泉　御宿　たまゆら」

（※画像はイメージです）

湯布院を見下ろす高台に建つ、全室離れの旅館です。全客室に半露天風呂が備わっているので、のんびりと温泉を楽しめます。玄関や部屋の外、お風呂場など旅館のいたるところで、かわいいタヌキの置物がお出迎えしてくれます。

食事は、大分名物の関アジや豊後牛など、地元の食材を使った豪華な和会席の料理をお部屋でゆっくりいただけて、湯布院のお酒も楽しめます。

公式サイト：御宿 たまゆら

 

まとめ

部屋食のある旅館を選ぶと、周囲に気兼ねしたり、時間や移動を気にしたりすることもなく、いつも以上にゆったりと落ち着いて料理を楽しめます。

今回は、部屋食と露天風呂のあるおすすめの旅館4つも紹介しました。これまでに泊まった経験がない方は、ぜひプライベートな空間でゆっくり食事が楽しめる部屋食の旅館に宿泊してみてはいかがでしょうか。