お役立ちコラム
東海地方の登山で岩場を楽しめる山7選|岩場の注意点を解説
登山をするときの楽しみの1つとして、岩場が挙げられます。山によって個性的な岩があったり、ずっと眺めていられる魅力的な岩があったりします。よく知られている岩だけでなく、新しいお気に入りの岩を見つけられたらより気分が上がるでしょう。
そこで本記事では東海地方にある岩場がポイントの山を7ヶ所紹介します。岩場をハイキングする際の注意点もお伝えするので、今度東海地方でハイキングをしようと考えている方はぜひ参考にしてください。
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登山で岩場に行く際の注意点
岩場があるおすすめの山を紹介する前に、登山で岩場に行く際注意すべきことを解説します。
- 1本の鎖に対して1人ずつ使用する
- 掴みやすい方法で岩をしっかり掴む
- 3点支持の姿勢で登っていく
- 鎖はあくまでも補助として考える
- 下るときも三点支持と小さな歩幅を意識する
- 上半身は岩から離れた姿勢で
- 足は岩に対して垂直に置く
登るときも下りるときも鎖は1人が使っていたら、待つようにしましょう。なかには素手のほうが岩を掴みやすい方もいれば、グローブを使用したほうが登りやすい方もおられます。自分にあう方法を選ぶようにしましょう。グローブを使う場合はグリップ力が高いタイプを選んでください。
岩場を登り下りするときに重要なポイントの1つが、3点支持の姿勢です。常に両手両足の四肢のうち、三肢は身体を支えるように心がけます。急ごうとせず、1歩1歩ゆっくりと移動していくようにしてください。
また鎖は補助的な存在だと覚えておくべきです。腕の力をすべて使って鎖を掴みながら登っていくのではなく、バランスを崩したときに使うものだと認識しておきましょう。腕の力ではなく、脚の力を使うように心がけると登りやすくなります。
そして登るときについ忘れてしまいがちなのが、上半身を岩から離すことです。落ちるのが不安で岩にくっつくようにして登りたくなりますが、上半身を離しておかないと力が入ってバランスを崩しやすくなってしまいます。逆に落ちやすくなる原因になってしまうので、注意しましょう。
加えて足の向きも岩に対して垂直に置くのを頭に入れておきましょう。足がかけられるスペースを見つけると、つい岩に沿って足を置きたくなってしまいます。ですが岩に対して足を横向きに置くと、靴のグリップ力が十分に発揮されません。
とくに下るときには足場が見えにくいため、滑りやすくなります。垂直に足を置き、安定感のある姿勢で登り下りできるようにしましょう。
東海地方の登山でおすすめの岩場7選
では続いて東海地方の登山でおすすめの岩場7選を紹介します。岩場以外にも奇岩が有名な山も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 御在所岳
- 芥見権現山
- 岩古谷山
- 奥沼津アルプス
- 錫杖岳
- 西穂高岳
- 明神山
1つずつ見ていきましょう。
岩場①:御在所岳
最初に紹介するのは奇岩が多くある標高1,212mの「御在所岳」です。10個以上の奇岩・珍岩があり、岩を見るために御在所岳を訪れる方も多いです。とくに有名な岩の1つは「地蔵岩」で、絶対に落ちない岩として知られています。
2つの岩の間に挟まるようにして乗っかっています。とくに合格祈願のため、受験期に訪れる登山客が多いです。場所は御在所岳中登山道の途中にあります。2つ目の岩は「大黒岩」です。御在所ロープウェイ山上公園駅の南側にあります。高さが約10mほどあり、迫力のある岩です。
ほかにも1つの岩が同じ大きさくらいの岩を負ぶっているように見えることで名前がつけられた「負れ岩」や空に向かって人差し指を立てているように見える「天さし岩」、大黒様が座っているように見える「大黒岩」などユニークな名前がついた奇岩・珍岩を多く見られます。
御在所岳の麓には湯の山温泉があり、登山後の楽しみとして人気です。山頂まで行けるロープウェイに乗ると、登山するときとはまた違った絶景が見られます。
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岩場②:芥見権現山
2つ目は標高が316.5mで岐阜県に位置する「芥見権現山」です。岩場は一般ルートではないため、整備されておらず危険を伴います。絶壁もあり、低山でもレベルが高い岩場となっています。本格的な岩場で登れると人気です。
いくつかの場所に赤いペンキで記された矢印があります。矢印と同じ方向で登ったり下ったりしてもよいですが、山頂からは恵那山、御嶽山などを一望できます。
岩場③:岩古谷山
3つ目は約2,000年前に火山が噴火した後の溶岩でできた「岩古谷山」です。場所は愛知県北設楽郡で、標高は799mあります。岩古谷山の山頂付近は、東海自然歩道の三大難所の1つとしても知られています。
岩場の急勾配部分には鎖が用意されています。不安な方は迂回路もあるので、とくに初心者の方は帰りに利用するとよいでしょう。岩古谷山にある御殿岩には、ロープが張られています。急階段を登り終えると、目の前に垂直に立っていて迫力のある大岩壁を楽しめるでしょう。
岩場④:奥沼津アルプス
続いての岩場は「奥沼津アルプス」です。大平山〜日守山〜茶臼山までが奥沼津アルプスとなっています。アップダウンが激しく、トレーニング場所としても人気です。とくに日守山から大平山は岩場が多いため、梯子やロープがところどころに用意されています。
岩場⑤:錫杖岳
次は標高2,168mの「錫杖岳」です。笠ヶ岳の南に位置しており、岩場のスケールは高度差が700m、幅400mもあります。奇岩だけでなく奇峰が林立する山と言われています。山の名前の由来は僧侶が持っている錫杖の頭の部分が、山の形に似ていることからつけられました。
垂直に見える岩壁が迫力を増しています。また正式な登山道はなく、ロッククライミングをする山として愛されて続けています。
岩場⑥:西穂高岳
6つ目は長野県松本市と岐阜県高山市にまたがった位置にある「西穂高岳」です。標高は2,909mあります。岐阜県側から登るときには、ロープウェイを利用可能です。登山者の多くが新穂高ロープウェイに乗って、西穂高口駅から登り始めます。
独標と言われるピークの手前からが岩場となっています。独標の手前の時点で恐怖を感じたら、無理せず往路を戻りましょう。西穂高岳の山頂直下にある岩場はとくにバランスを取りにくく、危険な場所になっているので十分気をつけて登ってください。
岩場⑦:明神山
最後に紹介する岩場は愛知県に位置する「明神山」です。標高は1,016mあります。明神山の「明神」は神をたたえるときに用いられる呼び名の1つです。そのため昔から明神山は信仰登山として親しまれてきました。
春はアカヤシオやホソバシャクナゲなどの花を見ながら登山を楽しめます。また山頂からは奥三河の自然と南アルプスを一望できるので、登りきった後の疲れが飛んでいくでしょう。また明神山には標高670mの乳岩や鬼岩と呼ばれる岩場があります。上級者向けの山なので、挑戦したい方にはもってこいの岩場です。
▲乳岩一巡で乳岩峡を歩いてきました
まとめ
もちろん整備された登山道を行くのも楽しいですが、スリリングな気持ちを味わいたい方には岩場がおすすめです。東海地方には初心者の方でも行ける岩場や危険を覚悟で行く上級者向けの岩場などがあります。
ぜひ本記事で紹介した奇岩や岩場を楽しめる山に行き、いつもとはまた違った登山を楽しんでください。
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この記事の
監修者
伊藤
御在所ロープウェイ最寄りの温泉旅館「ホテル湯の本」の営業企画責任者として勤務。趣味は登山とスノーボード。若いころは山岳部だったこともあり、鈴鹿の山々を歩いています。
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