お役立ちコラム
湯の山温泉にはどんな歴史が?泉質やおすすめ観光スポット・ホテルも解説
日本全国には有名な温泉街が豊富にあり、長い歴史のある箇所が多いです。
温泉好きな方にとっては、その温泉の泉質だけでなく、温泉街がどのように発展してきたか、歴史を知りたいこともあるでしょう。
この記事では、三重県菰野町にある湯の山温泉について、起源や全国的に有名な温泉街になったきっかけといった歴史をまとめました。
湯の山温泉の泉質やおすすめの観光スポット、ホテル・旅館も紹介しています。
湯の山温泉の歴史を知りたい方はもちろん、湯の山温泉に出掛ける予定がある方も、ぜひ参考にしてみてください。
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湯の山温泉の歴史
湯の山温泉は三重県菰野町に位置しており、鈴鹿山脈の一つである御在所岳の麓にあります。
御在所岳は紅葉の時期になると特に人気で、御在所ロープウェイには多くの観光客が訪れます。
湯の山温泉の起源は奈良時代まで遡り、1300年以上の歴史がある温泉です。
ここでは、湯の山温泉がどのような変遷で発展してきたのか詳しく解説します。
湯の山温泉の起源は奈良時代
湯の山温泉が発見されたのは、717〜723年頃の奈良時代とされています。
薬師如来(夢のお告げ)によって、淨薫上人が発見したという記録があるようです。
なお、湯の山温泉には「鹿の湯伝説」と呼ばれる言い伝えも。
ある時、一頭の鹿が傷ついた箇所を谷川につけている様子を木こりが見かけます。
それから数日経った頃、木こりのもとに鹿が訪れ、「あのくぼみには、ケガに効くお湯が湧いているのです」といったお告げがあったようです。
こうした伝説から、湯の山温泉は別名「鹿の湯」と呼ばれています。
開湯から1300年以上の歴史
1568年には、織田信長の伊勢侵攻により湯の山温泉のほど近くにある三獄寺が焼き討ちに遭います。
この焼き討ちによって湯の山温泉は衰退するものの、江戸時代になると温泉湯宿として再興が図られました。
貞享4年(1687年)には、8戸の湯屋が開かれたとされています。
明治10年には、西南戦争によって負傷した兵士の臨時休養所が湯の山温泉に設置され、回復力の高さが噂されたことで知名度が高まったようです。
2018年には、開湯1300年を記念して湯の山温泉芸術祭「オンパク湯の山」を開催。
温泉を楽しみながら芸術に出会う企画として、湯の山温泉の魅力を改めて体感してもらう機会となりました。
愛知国体を機に全国的に有名な温泉街へ
湯の山温泉が全国的に有名になったのは、1950年11月に開催された、第5回愛知国体登山競技の部とされています。
登山競技の舞台は御在所岳を中心とする鈴鹿山脈で、選手の宿泊先を確保すべく、既存の旅館の増築がなされたようです。
愛知国体をきっかけに湯の山温泉が全国的に報道されるようになり、御在所ロープウェイが開通した1959年には、年間100万人を超える観光客が訪れました。
湯の山温泉の泉質
湯の山温泉の泉質は、揮発性物質であるエマナチオンを多量に含んだアルカリ性のラジウム泉です。
温泉は無色透明で、人体の細胞液の浸透圧よりも低いという特徴があります。
温泉成分としては比較的薄く、身体に優しい温泉です。
湯の山温泉はさまざまな成分がバランスよく少量ずつ含まれており、名湯と言われる温泉に多い「単純温泉」に該当します。
湯の山温泉の泉質に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】湯の山温泉の泉質は?由来と効能・おすすめの旅館と周辺スポットも紹介
湯の山温泉のおすすめ観光スポット
湯の山温泉を訪れた際は、以下の観光スポットにぜひ立ち寄ってみてください。
- 御在所ロープウェイ
- 温泉街にあるパワースポット
- 僧兵まつり
御在所ロープウェイ
御在所ロープウェイは、湯の山温泉を訪れた際に必ず訪れたいスポットの一つです。
温泉街から御在所岳の山頂付近をつなぐ全長2,000mを超えるロープウェイからは、四季折々の景色を満喫できるのはもちろん、伊勢湾や名古屋市街を一望できます。
ゴンドラから眺める秋の御在所岳は特に人気ですが、交通渋滞には注意が必要です。
山頂付近を散策することも可能で、片道登山の方にも人気があります。
御在所ロープウェイの詳細は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】御在所ロープウェイの楽しみ方とは?周辺観光やお得な割引情報を紹介
温泉街にあるパワースポット
湯の山温泉には各所にパワースポットがあります。
- 蒼滝
- 旅館「寿亭」の庭園内にある子宝観音
- 御在所岳にある地蔵岩
上記は温泉街や菰野町周辺にあるパワースポットです。
御在所岳の中腹にある地蔵岩は、2つの巨大な岩の間に岩が挟まるように乗っており、「絶対に落ちない」ということで合格祈願に訪れる方が多いです。
湯の山温泉だけでなく、三重県内にはさまざまなパワースポットが存在します。
以下の記事で三重県内のパワースポットを詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
【関連記事】三重県菰野町の周辺のパワースポット10選!訪れる際の注意点も紹介!
僧兵まつり
僧兵まつりは、2024年で53回目を迎える菰野町のお祭りです。
地元の人はもちろん、県外からも多くの方が訪れます。
「三重県下最大の炎の祭典」と呼ばれており、重さ600kgもある燃え盛る松明を取り付けたお神輿を僧兵姿で担いで練り歩く姿は必見です。
なお、僧兵まつりは毎年10月初旬に開催されています。
旅館・ホテルで宿泊先を確保しつつ、僧兵まつりを堪能するのもおすすめです。
僧兵まつりの詳細は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】【歴史的な炎の祭典】僧兵まつり!観覧に便利な駐車場情報もあわせて紹介
湯の山温泉周辺の観光スポット
温泉街周辺だけでなく、菰野町や近隣にはさまざまな観光スポットがあります。
- なばなの里
- ナガシマスパーランド
- ジャズドリーム長島
- アクアイグニス
- 鈴鹿サーキット
- オドルの森(フォレストアドベンチャー・湯の山)
なばなの里は、イルミネーションが全国的にも有名です。
湯の山温泉からは車で30分ほどの距離なので、紅葉シーズンの1泊2日の旅行プランに盛り込んでもよいでしょう。
湯の山温泉は名古屋方面からのアクセスが優れているため、旅行の拠点にするのもおすすめです。
以下の記事では、湯の山温泉周辺の観光地について詳しく解説しています。
【関連記事】湯の山温泉周辺の観光地10選!観光を楽しんだ後は温泉に浸かろう
湯の山温泉のおすすめホテル・旅館
湯の山温泉には15ほどのホテルや旅館があり、温泉を堪能できるのはもちろん、いずれも魅力溢れる宿泊プランを用意しています。
なかでも、以下のホテル・旅館は多くの観光客から人気を集めています。
- ホテル湯の本
- 寿亭
- 鹿の湯ホテル
- グリーンホテル
湯の山温泉と言ってもホテルや旅館によって源泉は異なるため、日帰り温泉でそれぞれの違いを体感してもよいでしょう。
以下の記事では、湯の山温泉のおすすめ日帰り温泉を紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
【関連記事】湯の山温泉の日帰り温泉5選|カップルや家族におすすめの貸切風呂
湯の山温泉に宿泊するならホテル湯の本
ホテル湯の本は、御在所ロープウェイ乗り場から徒歩1分の位置にあり、観光の拠点にするのにもピッタリです。
ホテルの駐車場を利用できるため、紅葉のハイシーズンで駐車場探しに苦労することもありません。
露天風呂からは雄大な鈴鹿山脈に囲まれながら名古屋市街を一望でき、ゆったりとした時間を過ごせます。
期間限定プランや和洋室プランなど、ニーズに合わせた宿泊プランが豊富にあるだけでなく、お部屋で昼食を満喫できる日帰りプランも複数ご用意しています。
湯の山温泉を訪れた際は、ホテル湯の本をぜひご利用ください。
まとめ:湯の山温泉の歴史について
湯の山温泉の起源は奈良時代とされており、開湯から1300年以上の歴史があります。
別名「鹿の湯」とも呼ばれており、西南戦争で負傷した兵士の傷を癒す際にも効果を発揮しているようです。
湯の山温泉の泉質は身体に優しいのが特徴ですが、ホテルや旅館によって源泉が異なるため、日帰り温泉で湯めぐりを楽しんでもよいでしょう。
本記事の内容を参考に、湯の山温泉での旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
ホテル湯の本では伊勢海老や松阪牛など、三重県内で獲れた食材をふんだんに使用したコース料理を堪能できる、さまざまな宿泊プランをご用意しています。
家族連れの方はもちろん、カップルや一人旅の方向けのプランもあるので、詳細は宿泊プランページをご覧ください。
【関連記事】湯の山温泉周辺のカフェ・レストラン<御在所ロープウェイ最寄りの旅館スタッフおすすめ店>
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この記事の 伊藤 御在所ロープウェイ最寄りの温泉旅館「ホテル湯の本」の営業企画責任者として勤務。趣味は登山とスノーボード。若いころは山岳部だったこともあり、鈴鹿の山々を歩いています。
監修者
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